HDDが故障する前にCrystalDiskInfo導入のススメ

どうも、こっとんです。

HDDが突然故障してデータが読み込めない……なんてこと経験したくないですよね。僕は3回程経験があるのですが、いつも大惨事でした。気づいた時にはファイルが開けないことが多く、毎回「マジか……」状態でした。それでもデータをどうにか救出できないかと奮闘し、不良セクタの修復を試みたりと色々とやりましたが、あれはもう二度と経験したくありません。3度経験しましたが。

そして僕はふと気が付きました……故障をいち早く察知することができれば、故障初期ならば、データのバックアップが可能ではないか、と。その考えは間違っていませんでした。

3回目の故障(確か2TBのHDD)では、僕も学習しました。突然故障すると思っていたHDDですが、実は予兆がちゃんとありました。故障に気づいてから速攻ネットでHDDをポチり、届いてから寝てる間に初期フォーマット(初期不良のチェックも兼ねていて、これが結構時間がかかります)後、起きてから祈るようにデータをコピーしましたが、データはすべて無事でした。我ながら迅速に対応することができましたね。本当はRAIDを組んだ方がいいのでしょうが。

今回紹介する「CrystalDiskInfo」とは、常駐しHDDSSDの状態をモニタリングして、いち早く故障に気づくことができるソフトです。また、SSDの寿命(と言ってもないに等しいですが)を予想してくれたり、温度に応じて警告してくれたりします。

という訳で今回は「CrystalDiskInfo」の紹介とHDDの故障と対策について書きます。

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目次

HDDが故障しやすい条件

ズバリ、振動温度です。

振動はHDDの大敵です。HDDは稼働中データを記憶しておくプラッタが常に回転していて、データの読み書き時に精密機器並の作業を行います。そんな時に物理的な振動を与えたらどうなるかなんて明らかですよね。まさか稼働中に動かすなんてことはないでしょうが、そんなことしたら一気に寿命が縮みます。

また、長期にわたる共振などの微振動も危険です。特にデスクトップPCにHDDを内蔵している場合は他の稼働するパーツ(冷却ファン、他のHDDなど)との共振に注意しなければなりません。作りが甘いPCケースだと、こういった共振対策はとられていないので、HDDを固定する隙間に薄いゴムを挟むなど自分で対策してみましょう。寿命が伸びるはずです。

また、HDDは熱に弱いです。夏場など高温状態が続くとすぐ不良セクタを検出し壊れます。一般に50℃以上は危険と言われていますが、僕の経験からHDDを長く使うためには45℃以下を目安に使用することが大切です。1台しかHDDを搭載していない場合はエアフローだけでなんとかなるかも知れませんが、僕は2台以上HDDを搭載する場合は必ず冷却ファンの風を当てるようにしています。

CrystalDiskInfoの導入

HDDが今どういう状態なのかをリアルタイムで確認するためのソフトを導入します。HDDには「S.M.A.R.T.」という、故障を察知するための機能が標準で装備されているのですが、今回導入する「CrystalDiskInfo」は「S.M.A.R.T.」をモニタリングするのに大変便利なソフトです。

簡単に導入できるので早速インストールしてみましょう。

ちなみに「S.M.A.R.T.」とは、

Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology (セルフモニタリング・アナリシス・アンド・リポーティング・テクノロジー、略称: S.M.A.R.T.; スマート) は、ハードディスクドライブの障害の早期発見・故障の予測を目的としてハードディスクドライブに搭載されている機能である。この機能は、各種の検査項目をリアルタイムに自己診断し、その状態を数値化する。ユーザーはその数値を各種のツール(後述)を用いることで知ることが出来る。全ての故障を予期することは出来ないが、安定した利用環境における経年劣化による故障を知るには非常に有効である。

出典:Wikipedia

という非常に便利な機能です。

ダウンロードからインストールまで

以下のリンクに飛びます。

CrystalDiskInfo について 一部の USB 接続や Intel RAID、NVMe に対応し、デ

上のメニューから「ダウンロード」を選択します。

通常版か「Shizuku Edition」を選びます。僕は「Shizuku Edition」の[Full]を選びましたが、シンプルなのがいい場合は通常版を選択しましょう。自動でダウンロードが始まります。

ダウンロードしたらインストーラーを起動します。

使用許諾契約書を読み、「同意する」にチェックを入れ、次へ。

インストール先を指定します。通常はこのままでいいでしょう。次へ。

スタートメニューの設定です。ここもデフォルトでいいでしょう。次へ。

デスクトップにアイコンを追加します。このままでいいでしょう。次へ。

確認し、次へ。

インストール完了です。「完了」を選択し起動してみましょう。

初期設定

起動画面です。シリアルナンバーは隠しています。

スタートアップと常駐の設定をします。
[編集]から[常駐][スタートアップ]にチェックを入れましょう。こうすることでWindows起動時に自動で起動し常駐します。常駐してくれないと意味ないですし。

生の値の表示設定をします。不良セクタなどが10進数で表示されるため見やすくなります。
[編集] – [上級者向け機能] – [生の値]10[DEC]に設定します。

以上で初期設定は完了です。

ちなみにこのHDD、過去にあったSeagateのファームウェアロック事件のRMA品です。なんとか自分でロック解除しましたが、分解したりやらなんやらで大変でしたね。幸いにもデータは無事でしたが、そのまま使い続けるのはちょっと……って感じだったのでRMAに出しました。結構長持ちしてますね。

CrystalDiskInfoの使い方

基本的に常駐させていればOKです。見るべきところは3つです。「代替処理保留中のセクタ数」「回復不可能セクタ数」、「温度」です。これらは上昇すると自動で通知が来ます。

では1つずつ見ていきます。

代替処理保留中のセクタ数(C5)

これが上昇すると危険サインですね。故障の初期では、まずここから上昇していきます。1か2くらい上昇したならとりあえず様子見という感じですが、一気に5とか10上昇した場合は大体故障の初期症状です。新しいHDDを用意しましょう。少ない場合は代替処理されることを祈りましょう。

回復不可能セクタ数(C6)

これも危険サインです。これが増えるとデータが読み込めなくなります。
簡単に説明すると、読み込めないセクタをHDDのファームウェアが発見→代替処理保留へ→何度試しても読み込めない→回復不可能セクタへ、という流れです。これも1か2くらいなら様子見ですね。ただ、C5、C6ともに一気に増える場合があり、油断は禁物です。そうなったら新しいHDDを用意しましょう。

温度

先程説明した通り、45℃以下をキープしましょう。50℃以上に上昇すると、青→黄色表示になり、通知が来ます。

その他の注意点として、「代替処理済のセクタ数」は、読み込めないセクタをファームウェアがHDDの予備領域から代替処理して読み込めるようにしたセクタです。予備領域といっても少ないみたいなのであまりアテにしない方がいいです。数セクタなら大丈夫、程度でしょう。

基本的にこの3つを監視しておけば、故障の察知、予防ができるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。いくら振動と温度に気をつけても故障する時は故障します。なので、故障しないように気をつけて運用すること、故障の初期症状を察知し素早く対応することがポイントです。HDDの故障は症状が進むほど時間もデータも取られてしまうので注意したいところです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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