【スト5AE】移動投げセットプレイを運用してみる【ケン】

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立ち中K

どうも、こっとん(@cotton8487)です。ケン使ってます。

先日、Twitterに移動投げを使ったネタを動画でアップしましたが、これを実際に運用するために色々と調べてみることにしました。

主に、相手の投げ間合い確認、各防御手段の検証等です。要は択の確認ですね。

実は結構前(大体シーズン2頃?)にケンは移動投げができると知ったんですが、あまりにも移動距離が短く、有効活用する場面はないと思われてきました。しかし、偶然にも?使い道を発見してしまったので検証も含めて記事にすることに。

さて、今回は初級者向けに具体的な選択肢とかも書いてみようかなと。というのも、ありがたいことにTwitterのつぶやきやこのブログを見てくださっているのか、ちょいちょいスト5初級者っぽい方にTwitterでフォローしていただくんですが、最近の記事の傾向って自分向けのメモが多くて、初級者にはちょっと理解しづらい部分(特にフレーム関係)があったりで過去に初心者講座なんか書いている手前、ちょっとこれはいかんな……なんて思っていたりしました。

そこで、初級者の方でも内容を理解してこのセットプレイを使ってもらえるように具体的な選択肢を提示してみようと思い立ったわけです。実験的ですが。

ある程度のレベルまで来ると、自キャラ技のフレームは全部頭の中に入っているので、例えば硬直差を見れば、どの選択肢がどの防御手段に対応しているか、有効であるかが大体分かるんですが、初級者の場合そうではないと思います。

本当はフレームの攻防を理解して、この状況ではガード時の硬直差が+〇Fだから発生○Fのガードされても+○Fで攻め継続できるこの技を使う、という考えをもとに行動することができればベストなんですが、まずはフレームを理解する入り口として、とりあえずこの状況ではこれが有効、でもいいじゃないんかなと。

上級者の方はその辺りざっくりと読み飛ばしてもらって結構です。キャラ限の項目だけ確認すればすぐに運用できると思います。

前置きが長くなってしまいましたが本題に入ります。

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目次

立中KVT1発動屈コパ移動投げ

移動投げとは

ケンの移動投げは立弱Kを空振りキャンセル(空キャン)して出します。入力方法は、「立ち弱P1Fずらし押し立弱K」ですが、パッドでは難易度高めだと思われます。成功するとキーディスに「弱K→弱P弱K」と弱Kが2回表示されるのでわかりやすいかと。

仕組みの詳細は割愛しますが、簡単に言うと、スト5では同時押しの際、1Fズレて入力しても同時押しとして認識されることと、一瞬前進する技の出掛かりの部分(1F目)を通常投げでキャンセルすることを合わせることにより実現しています。仕組み上、通常投げの発生が1F遅くなります(5F→6F)。

他のゲームではスライド投げ、海外では「Kara-Throw」とも。僕にとってはスト4でケンを使っていたので馴染み深いテクニックです。ちなみにスト4ケンの場合、滅茶苦茶移動しますw

通常の密着屈コパガード後+2Fからの移動投げでも3F暴れを吸えるので、実は本当に発生6Fなのかよくわかってないです……。投げ判定の関係?

セットプレイの特徴

  • ヒット時コンボに行けてガード時連ガから択

立中K→VT1発動→屈コパは連続ガード(連ガ)なので無敵技で割り込み不可、立 or 屈ガードしかできない。つまり確実に同じ状況を作れる。

  • 連ガ連携を組めるので安心感がある

上記と似ているが、立中KVT1発動はガード+6Fなので発生6F以下の技なら割り込まれない。例えば、屈コパではなく小足(屈弱K)→屈コパという連携を使うと後ろ下がり、上入れっぱ、バクステを咎めつつヒット確認コンボが可能。なんなら強竜巻(ガード-2F)を入れ込むのもアリ。

  • 屈コパを立ちガードされると小技3発が空振りする

発動後の屈コパを立ちガード(つまりリバサ後ろ下がり)されてしまうと投げ間合いを外され、かつ小技3発(屈コパ→小足→立弱K)の立弱Kが空振りする。ただし、別の択にすることで回避可能。例えば、発動後の初段を下段択の小足や中足(ガード-4なので強竜巻やEX波動等入れ込み)にしてもいいし、一瞬待って(後述)投げてもいい。ここの選択肢は後述。

  • 投げシケ狩りのリスクが低い

自分は投げ間合いかつ相手は投げ間合い外なので前後移動で投げシケを誘う動き(シミー)をする必要がない。しゃがみっぱでOK。

  • 自分だけ投げ間合い(後述)かつ有利というこのゲーム最強の状況

状況はコマ投げ持ちと似ているが大きく違うのは空振りリスク。通常投げなのでローリスクで一方的に攻めることができる。最強。

通常、ケンの屈コパは密着でガードさせても投げ間合いになるので当て投げパーツとして使えます。密着時以外だと投げ間合いから外れてしまいますが、このセットプレイでは移動投げを使うことにより投げ間合いを実現しています。

何が強いのか

スト5の密着の攻防では、打撃と投げで崩すのが原則になっていて、投げ間合いでは何かしらの防御行動を取らないと投げられてしまう可能性があります。

この「投げ間合い」というのがポイントで、スト5では防御手段が貧弱なため、不利F&投げ間合いという状況をどう切り抜けるのかが、密着の防御において大事になってくる部分なんですが、このセットプレイでは簡単に密着有利+自分だけが投げ間合いという状況を作れるという点に意味があります。

自分だけが投げ間合いということは、相手は投げを回避する行動を取らなければそのまま投げられてしまうので、回避するために何かしらの行動を強制されます(もちろん投げを捨てるという選択肢も)。投げを捨てていなければ確実に相手を動かすことができるので、そこに崩すチャンスが生まれるわけですね。

対して自分は、投げ間合い&有利状況なので投げてもいいし、暴れ潰しに行ってもいいし、下段択に行ってもいいし、無敵技をケアしつつ投げシケ狩りを狙ってもいいしで、純粋に打撃と投げの択が可能です。完全に有利なジャンケンを仕掛けることができます。

これ以外にも、有利Fからの様子見という消極的ですがかなり安全な選択肢を取ることもできます。仮に相手も投げ間合いであれば、後ろ下がりをするか投げ抜けをしなければならなく、その瞬間だけはノーガードになってしまいます。しかし、このセットプレイでは相手の投げ間合い外なのでしゃがみっぱでいいわけです。ガードする時間が長いのでより安全ですね。

例えば、Vゲージ3本の影響でラウンド終盤発動の傾向があるVT1ですが、無敵技をケアしなければならない(体力的に当たったら負ける)状況でこのセットプレイを有効に使うことができます。リバサではなく遅らせ無敵技なんていう頭おかしい一点読み行動や、中足などリーチは長いが発生の遅い下段技暴れ等の一点読みは、こちらは投げ間合い外なので様子見ガンガードで回避可能になります。まぁ相手からしたら当たったら勝ちですからね。狙ってきてもおかしくはないでしょう。

通常、投げシケ狩りをするためには歩く必要があるので下段技に弱い。

セットプレイの実用性を検証

ここまででこのセットプレイの強みはおおよそ理解できたと思います。ここからは実際にどのキャラクターに有効なのか検証していきます。特に投げ間合いは重要ですね。

使えないキャラを挙げていきます。

投げ間合いが広く有効でないキャラ

しゃがみっぱだと投げられてしまいます。投げシケ狩りを狙う場合、微下がりが必要。今回のメインコンテンツ。

  • ナッシュ、ベガ、バーディー、バルログ、ミカ、かりん、ダルシム、ファン、ユリアン、コーリン、メナト、ファルケ、G、サガット

ワンガード後ろ下がりが有効でないキャラ

屈コパ屈ガード後に後ろ下がりをやられた際に小技3発(屈コパ→小足→立弱K)が届かないキャラ。ワンガード後ろ下がり。

  • 該当なし

ワンガードバクステに小技3発が入らないキャラ

上記と同様。屈コパ屈ガード後にバクステ。

  • 該当なし

暴れを投げで吸えないキャラ

屈コパガード後の3F暴れを吸えないキャラ。

  • 該当なし

屈コパの持続当てが不可能なのでガード時+2Fですが、なぜか6F投げで3F暴れを吸えます。当て投げはタイミングが難しいので練習必須。

画面中央、画面端での検証

  • 画面端では後ろ下がりで投げ間合いを脱出できない(ザンギ、ブランカ除く)

ザンギ、ブランカは後ろ歩きに軸ズレがあるっぽくて画面端でも後ろ下がりで投げ間合いを脱出されてしまいます。投げ間合いではないので投げシケ狩りは狙えますが、ちょっと読み合いが面倒ですね。ザンギ戦では後ろ下がりコマ投げ等の行動に注意。

これ以外のキャラは例えば、「CAヒット後→Vスキルでフレーム消費→立中K重ねVT1発動」は全て最速で立中Kが3F暴れ潰し(バクステも地上食らい)かつ発動後も投げ間合いという相当な圧をかけられるので、画面端ではかなり期待値の高い行動になっています。

その他

  • 立中Kガード発動は+6F、持続当ては不可だが小足も空振りせず重なる
  • 発生6F以下までの技は連ガでVリバ以外割り込み不可
  • VT1発動を見てからVリバーサルで切り返し可能、ここだけ弱点
  • 立中K先端発動でも問題なし、置き技としても使える
  • アレックスのみ屈コパ立ちガードでも小技3発届く(直前に立ちガードされるとダメ)、入れっぱ系に有効

相手の防御手段に対応する崩しの選択肢

ここまでで仕組みが理解できれば対応する崩しの選択肢を自分で見つけられると思いますが、今回は初級者向けに具体的な選択肢を挙げていきます。密着の攻防の仕組みは、このセットプレイ以外でも応用できると思うので、期待値の高い行動を適当に使うのではなく、試合中に相手の防御手段を考察しつつ使えるといいですね。正直ランクマ2先で考察なんて厳しいですが、やらないよりマシです。長期戦では布石を置いて誘導してもいいですね。

以下は代表的な選択肢を挙げてみました。

・ガンガード
→移動投げ、有利取れる打撃で攻め継続

・遅らせグラップ
→投げシケ狩り、有利取れる打撃で攻め継続

・リバサ打撃暴れ
→移動投げ、暴れ潰し連携(4中Pやディレイコパ等)、小技3発(屈コパ屈ガード時)、屈コパ後下段択

・リバサ投げ暴れ
→暴れ潰し連携、遅らせ打撃(投げシケ狩りでも可)

・リバサ無敵技
→遅らせ打撃(投げシケ狩りでも可)、遅らせ移動投げ、ガンガード

・リバサバクステ(屈コパ立ガード)
→ディレイコパ、初段下段択(小足、中足)、暴れ潰し連携(空中ヒット注意)

・上入れっぱ
→ディレイコパ、初段下段択(小足、中足)、暴れ潰し連携

・ワンガード打撃暴れ(屈コパ屈ガード)
→屈コパに割り込めないので実質リバサ暴れになる

・ワンガード後ろ下がり(屈コパ屈ガード)
→小技3発、屈コパ後下段択

・ワンガードジャンプ(屈コパ屈ガード)
→小技3発、屈コパ後下段択

・ワンガードバクステ(屈コパ屈ガード)
→小技3発(届かないキャラあり)、屈コパ後下段択

・ワンガード無敵技
→屈コパに割り込めないので実質リバサ無敵技暴れになる

・遅らせジャンプ(ファジージャンプ)
→移動投げ、遅らせ打撃(ジャンプ移行Fを殴る、ノーマルヒット)

・遅らせ打撃暴れ(ファジーコパ等)
→移動投げ、遅らせ打撃(発生前の打撃を潰す、カウンターヒット

・遅らせ無敵技(こちらの遅らせ行動一点読み)
→移動投げ(相手のタイミング依存なのでちょっと危険)、ガンガードから最大、投げシケ狩り等の遅らせ打撃、遅らせ投げは危険

補足

・システム的な話

  • バクステは1Fから投げ無敵、1~2Fは地上ノーマル立ち食らい、3Fから空中カウンター食らい。
  • ジャンプは1Fから投げ無敵、移行フレーム中(標準キャラだと前Jは3F、垂直Jと後ろJは4F)はガード不可かつ地上ノーマル立ち食らい、上方向入力後の投げ抜けは仕込めない(いわゆるジャングラ、現在は使用不可)。
  • 通常技が同時に発生Fでぶつかった場合、強>中>弱の順番で勝ち、カウンター食らいになる(つまりクラカンがシステム的に発生しやすい)。同じ強度の場合は相打ち。また、ケンの弱竜巻等の必殺技はどの強度でも相打ち。
  • 打撃と投げが同時に発生Fでぶつかった場合、投げが勝つ。
  • 起き上がりのようなリバーサル行動(動けるようになってから)には投げ無敵が2Fついている。通常投げ(発生5F、持続3F)は最大+4Fから重ねることが可能。
  • 例えば、+5Fの状況から最速で投げても投げ無敵の2F目とかち合って空振りしてしまう。つまり、起き上がりの3F打撃暴れは、1~2Fに投げ無敵、3F目に攻撃発生という属性がある。これを投げるためには、遅くても3F目の打撃に投げの持続を重ねる必要があるので、+4F~+2Fの間に投げを入力する。なんと猶予3Fしかない。
  • 打撃を重ねる場合は、投げと違い無敵を考慮する必要がないのでかなり楽になる。
  • それでも重ねは難しい。

・その他

投げシケ狩り遅らせ打撃の区別は相手のタイミング依存なため難しく、基本的には同じと考えてOKなんですが、相手の投げタイミングによってはこちらの打撃が吸われる可能性があります。そこだけ注意。

また、遅らせ打撃に使う屈攻撃技はガードしつつ入力すれば、相手の暴れ行動を最低でもガードできるので保険としてガード入力をしておきましょう。立攻撃技でも直前までガード入力をしておくことでリスクを低減することができます。技の発生Fも考慮に入れられるとベストですね。

上記のような一つの選択肢で相手の複数の行動に対して五分以上、つまり負けない(ダメージは貰わない)という行動は、リスク管理する上でかなり重要なので覚えておきましょう。ジャンケンでいうとあいこ以上ということになります。先程の選択肢を頭に入れて、実際にトレモでリスク(被ダメージ量)リターン(与ダメージ量、その後の起き攻め状況)をシミュレーションしておくといいですね。

動画

Twitterにアップしたやつを貼っておきます。

まとめ

移動投げの入力、3F暴れを投げで吸えるタイミング等、運用するまでなかなかの難易度ですが、実戦で安定すれば対応キャラには強力なセットプレイだと思います。CAを温存せずにあえて先に使ってこのセットプレイからワンチャンを狙うのも面白そうです。

間違い等の指摘はTwitterやコメント欄で連絡いただけると助かります。質問も受け付けていますのでお気軽にどうぞ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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