【2017/09/16】ROMのダウンロード先を更新。
どうも、こっとんです。
今回はZenfone2に現在最新バージョンの「Android 7.1.1」なカスタムROMを導入する記事を書きました。ついでに「Magisk」もどんな感じなのか未知数なので導入してみました。また、「Magisk」の性能チェックもしていこうと思います。
今回は2GB/4GBモデル「Z00A(ZE551ML)」向けの記事です。普通に日本で購入した方はこちらなはずです。「Z008(ZE550ML)」は日本では販売していない廉価版のモデルです。モデルが違う場合でも同様の手順で進めることができますが、その場合適宜読み替えてください。
目次
Magiskとは
簡単に言うとrootチェックを回避するシステムです。端末のrootチェックには「SafetyNet」と呼ばれるかなり厳しいチェックシステムがある(一時期ポケモンGOの件で話題になりました。)のですが、「Magisk」は、それを回避してroot権限を取得している端末でも対象のアプリを動作させることが可能とするシステムです。
例えば、root権限を取得しているとゲームや銀行系のアプリは動作しないことが多いんですが、「Magisk」はそれを動作可能にする夢のようなシステムです。ですが回避不可能なアプリも存在します。(後述)
カスタムROM導入時の注意点
Zenfone2にカスタムROMを導入する際はブートローダーのバージョンに注意しましょう。ミスすると「これ半分文鎮だろ」状態になります。復旧は一応可能ですが、かなり面倒な手順を踏まなければなりません。
今回はAndroid 7.1.1を導入するので「MM」ブートローダーを使用します。6.xも「MM」です。
「LP」は基本的に5.x用(ややこしいですがLPブートローダー用のcm13もあるので注意)です。絶対に間違えないようにします。
まずはバックアップ
どのような方法でもいいのでバックアップは必ず行いましょう。僕は「Titanium Backup(要root)」をずっと愛用しています。Android 2.x時代に有料版を購入して以来ずっと使っていますが、こんな便利なアプリが買い切りでいいのかというくらいお世話になっています。一度購入すれば複数の端末で使えますし。
当時はアプリの凍結(無効化)が有料版でしか使うことができなくて半ば強制的に購入を迫られたに近いですが、買ってよかったと思っています。と言っても今はAndroid標準の機能を使ってアプリの無効化が可能なので関係ない話かも知れませんが。なんだか懐かしいですね。
話がそれてしまいましたが、バックアップは端末外にしっかりと取っておきましょう。LINEなどを導入している場合、アカウント引き継ぎの手続きを行っておくと復元がスムーズです。ちょっと前までは「Titanium Backup」でそのまま復元できたんですが流出事件などもあり、この辺りのチェックは厳しくなってしまいました。
【2017/04/20 追記】
Titanium BackupでLINEをバックアップする方法がありました。Android IDをバックアップしておけばOKなようです。詳細は以下のリンクを参考にしてください。
必要なファイルのダウンロード
今回は「Resurrection Remix(RR)」を焼いてみようと思います。いわゆる「全部入り」の多機能系カスタムROMです。
現状Nougat(Android 7.x)はXposedが使えないので、最近は多機能系のROMをよく使ってますね。最近のRRはMagisk入り(今後変わる可能性があります。)なのでインストールが楽になりました。
カスタムカーネルも導入しようかと思ったんですが、今回は見送っています。
ブートローダーのダウンロード
以下のリンクからダウンロードします。
Z00A用はこちらから。
「M_BL_upgrade_for_zf2_551ml_6.0.zip」と最新版のTWRP(バージョンが古いので不要、後述)をダウンロードします。
上記URLにアクセスできない場合、以下のURLからダウンロードしてください。(予備用)「MM BOOTLOADER」を使用してください。
Z00A用
https://yadi.sk/d/fotgx3dCuxVJL
ROMのダウンロード
2017/09/16現在の最新版は以下のURLからダウンロードできます。
リカバリーのダウンロード
上記のRRを焼く場合はMMブートローダー+TWRP3.1.1以上が必須なようです。Z00A用は以下のURLからダウンロードできます。
GAppsのダウンロード
以下のリンクからダウンロードします。「x86」、「7.1」とサイズを選びます。サイズによってプリインストールされるアプリの数が変わります。僕はいつも「pico」or「nano」を使用しています。
それぞれのパッケージの比較は以下のURLを参照してください。
それぞれダウンロードが終わったら端末にファイルを転送しておきます。
Magiskのダウンロード(オプション)
RRには基本的にMagiskが同梱されているので必要ないですが、一応記載しておきます。以下のURLからダウンロードしてください。
「Downloads」からダウンロードできます。
「Lastest Magisk」と必要ならば「Lastest Magisk Manager Apk」をダウンロードします。apkは初回導入時のみで大丈夫でしょう。アンインストーラーも上記URLからダウンロードできます。
2017/09/16現在v14.0が最新です。Zenfone2の場合アプリから直接更新しないようにしてください。専用の署名付きMagiskでないと起動しません。
もしミスしてシステムが起動せず何故かTWRPが起動してしまうパターンになってしまったら、上記URLからアンインストーラーをダウンロードしFlashすれば回復すると思います。
最悪の場合ROMの焼き直し(データ初期化)になるので定期的にバックアップは取っておきましょう。
インストール
ブートローダーの更新
PCと端末を接続します。ドライバは各自導入してください。Android SDKは恐らく必要ないはずですが、失敗するようならばAndroid SDKを導入し「adb」コマンドが使用可能の状態にしてください。開発者向けオプションからUSBデバッグもONにしておきます。
「M_BL_upgrade_for_zf2_551ml_6.0.zip」を解凍します。僕はWindowsなので「upgrade.bat」を実行します。Mac用とLinux用も用意されているようです。
自動で再起動後、bootloaderが起動して各種必要なファイルを自動で焼いてくれます。
途中で一度ブートローダーが再起動します。その後「recovery」を焼き終えて完了します。
OKAY [ 0.646s] writing ‘recovery’…
OKAY [ 0.509s] finished. total time: 1.157s
Done.
続行するには何かキーを押してください . . .
リカバリーの更新
このままだとリカバリーのバージョンが古いので最新版にアップデートします。
[fastboot]コマンドで焼くのが早いんですが、Android SDKを導入していない場合、[M_BL_upgrade_for_zf2_551ml_6.0]以下の[tools]フォルダに入っている「fastboot.exe」を利用します。
フォルダ内で[Shift]+右クリックで[コマンドウィンドウをここで開く]を利用してコマンドプロンプトを開くのが簡単ですね。
コマンドプロンプトに以下を入力します。
リカバリーイメージのパスは環境によって変わりますが、僕はこんな感じでした。
リカバリーイメージのパスは指定するのが面倒なのでドラッグ&ドロップで放り込んでいます。確認したら「Enter」で実行します。
sending ‘recovery’ (13961 KB)…
OKAY [ 0.596s] writing ‘recovery’…
OKAY [ 0.522s] finished. total time: 1.122s
焼き終えたら「ボリュームアップ」で[RECOVERY MODE]を選び、電源ボタンでリカバリーモードを起動します。
バージョンを確認します。「3.0.3.M4-0」が最新です。(2017/04/11現在)
ROMのインストール
先程ダウンロードした以下のファイルが端末に転送されているか確認します。
- RR-N-v5.8.2-20170407-Z00A-Official.zip
- open_gapps-x86-7.1-pico-20170409.zip
まずはWipe(Factory Reset)します。[Wipe]をタップし赤枠の部分をスワイプします。データが消えるのでバックアップをしっかり取っておきましょう。
次にROMをインストールします。[Install]をタップし、先程ROMを転送したフォルダに移動します。
まず「RR-N-v5.8.2-20170407-Z00A-Official.zip」をインストールします。
次に「open_gapps-x86-7.1-pico-20170409.zip」をインストールします。
インストール完了したら再起動します。
もしここでシステムが起動せずにリカバリーなどが起動してしまう場合、何か見落としていないかチェックしてみてください。
初期設定
起動しました。初回の設定を済ませ、ホーム画面まで行きます。
以下のサイトを参考に初期設定を済ませます。使い方なども丁寧に書かれているので分かりやすいです。
動作確認
ゲームと銀行系の動作チェックをしてみました。僕はスマホでゲームはやりませんので適当にランキング上位をチェックしてます。
※2017/04/11時点での情報です。
ゲーム
アプリ名 | 動作チェック | 備考 |
---|---|---|
Pokémon GO | ○ | |
Fate/Grand Order | × | 相当ガードが堅い模様 |
モンスターストライク | ○ | タイトル画面まで確認 |
パズル&ドラゴンズ | × | stock系カスタムROMなら起動可 |
実況パワフルプロ野球 | ○ | タイトル画面まで確認 |
LINE:ディズニー ツムツム | ○ | タイトル画面まで確認 |
ファイアーエムブレム ヒーローズ | ○ | タイトル画面まで確認 |
アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ |
○ | タイトル画面まで確認、 音ズレバグあり |
LINE ポコポコ | × | stock系カスタムROMなら起動可 |
シャドウバース | ○ | タイトル画面まで確認 |
ドラゴンボールZ ドッカンバトル | × | stockROMなら起動可 |
星のドラゴンクエスト | ○ | タイトル画面まで確認 |
白猫プロジェクト | ○ | タイトル画面まで確認 |
補足
- デレステなど音ゲーはAndroid 7.x以降だと音ズレバグがあるらしいです。対処方法は以下のサイトを参照してください。
- パズル&ドラゴンズ、LINE ポコポコは「CleanSTOCK-MM.223-v3.5-Z00A」でタイトル画面まで確認。
- ドラゴンボールZ ドッカンバトルは「UL-Z00A-WW-4.21.40.223-user」+Magiskでタイトル画面まで確認。
そのほか銀行系など
アプリ名 | 動作チェック | 備考 |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | ○ | ログイン画面まで確認 |
三井住友銀行アプリ | × | Xposed未導入なら起動可 |
楽天銀行 | ○ | ログイン画面まで確認 |
みずほ銀行 | ○ | ログイン画面まで確認 |
セブン銀行 | ○ | ログイン画面まで確認 |
クロネコヤマト公式アプリ | × | ガードは堅め |
radiko.jp for Android | × | ガードは堅め |
補足
- 三井住友銀行アプリはstockROM(UL-Z00A-WW-4.21.40.223-user)+Magiskでログイン画面まで確認。Xposedがダメな模様。
- radiko.jp for Androidは起動したとしても再生時に弾かれる模様。
まとめ
いかがだったでしょうか。導入まではブートローダーさえ気をつければ、いつも通りのROM焼きって感じでしたね。また、「Magisk」は万能ではないということもわかりました。なんか悔しいので次は違ったアプローチで攻めてみようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。